手鍋焙煎するならこれを揃えよう!おすすめ鍋とあると便利な道具を紹介。

これからコーヒー豆の焙煎を始めようと考えている方には、手鍋焙煎は気楽に始めやすくおすすめな選択肢だと思っています。
(理由は前回の記事でご覧ください)

とはいえどこから始めればいいのか、どんな鍋がおすすめなのか。
片手鍋の他にも買っておいた方がいいものはあるのか。気になりますよね。

手軽に始められる「手鍋焙煎」だからこそ、初期投資はなるべく抑えたいですし、
後から色々買い足すのでもいいですが、なるべくなら必要なものは揃えてから始めたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はそんな方に向けてまだまだ初心者ながら、3カ月ほど手鍋焙煎を続けてきてわかった「おすすめ鍋」と選び方、手鍋焙煎をするときに「あるといい道具」の紹介をしていきます。
この記事を読めば、

こんなことが分かります

・これから手鍋焙煎を始めたいけど、鍋はどんなものを選べばいいの?
・鍋以外にも必要なものはあるの?
・おすすめの鍋や道具を知りたい。

そんな疑問を解消できますので、よろしければ最後までご覧いただけますと幸いです。

Index(目次)

手鍋焙煎におすすめの鍋

早速ですが、片手鍋焙煎にはどんな鍋が向いているのか、選ぶ基準を説明していきます。
ポイントとなるのは大きく分けると、

サイズ感(大きさ、重さ)
素材(ステンレス、ホーロー、アルミなど)
形状(フタのはずれにくさと穴の有無、鍋の縁の形状など)

の3点だと思っています。

結論から言いますと初心者用としておすすめできる片手鍋は、こちらのDAISO(ダイソー)で販売されているアルミニウム合金の片手鍋です!

余談ですが、普段ご家庭で料理に使っている鍋を使用するのはおすすめしません。コーヒーの香りがついて料理に影響する可能性がありますからね。

それでは鍋選びのポイントを順に見て参りましょう。

サイズ感

片手鍋焙煎では、豆の焦げ付きやムラのない焙煎をするために、最初から最後まで鍋を振ることになります。
ですので、基本的には小さめで軽い「16cm鍋」がおすすめです。

もちろん筋力に自信のある方や、もっと多量の焙煎を一度にしたい場合には18cmかそれ以上の鍋でも焙煎することは可能です。ですが、私も18cm鍋で焙煎をすることはありますが、途中でわかりやすく腕の疲労を感じてしまいますね。

逆にそれよりも小さい14cm鍋以下であればどうかですが、それは問題ないかなと思っています。
ただ容量が少なくなるほど焙煎できる量も少なくなりますので、もっと焙煎したくなった場合に限界がくる可能性を考えると、16cmくらいがちょうどいいのかなと思っています。

ちなみに私自身が安定して焙煎できる豆の量としては、
・16cm・・・150gまで
・18cm・・・200gまで
・14cm・・・試してはいませんが、100gくらいかと思われます。
という感じですね。
それ以上になってくると鍋のサイズに対して豆が多くなり、火の通りにムラが出来やすくなって、出来上がりの質が悪くなる傾向がある気がしています。(ただこの点は技術でカバーできるでしょう)

これから焙煎を始める方にとって、多くの方は急にそれほど多量の焙煎の必要性はないかと思います。

まずは小さめの鍋で始めてみるのがおすすめですね!

素材

ひとえに片手鍋といっても素材も様々ですよね。大きく分けると次の3種類です。
商品によっても違いますが、素材による大まかな特徴を比較すると以下のようになります。

ステンレス

【特徴】
・熱伝導性は低めだが、保温性が高い。
・鍋底が厚い傾向があり、比較的重い。
・IHで使用可能なことが多い。

アルミニウム

・熱伝導性が高く、熱しやすく冷めやすい。
・薄く作られていて、軽い。

ホーロー

・熱伝導性、保温性のどちらも高い。
・衝撃や急激な温度変化に弱い。
・アルミなどの軽い素材のホーローか、鋳物ホーローかで重さに違いがあるが、基本的には重い。

他にも銅製・鉄製・土鍋などもありますが、重さや耐衝撃性・熱伝導性の観点から、
コーヒー豆焙煎には適さないとまでは言えませんが、初心者向けではないと思いますので今回は割愛させていただきますね。

上記の3種類の中でも、わたし個人としておすすめなのは「アルミニウム」製の鍋です。
と言っても純粋なアルミニウム鍋は上の通り、熱伝導性が非常に高く焙煎のコントロールが難しいため、特に「アルミニウム合金」製の鍋がおすすめです。

アルミニウム合金は、アルミニウムに他の金属を混ぜた素材です。

アルミニウムのうち純度99.00%以上のものを純アルミニウムと呼び、また種々の元素を添加して強度を高めるなどの性質を改善したものをアルミニウム合金と呼んでいます。

日本アルミニウム協会

アルミニウム合金の鍋をおすすめする理由としては、
強度も高く・軽く・熱伝導性が高く、保温性もちょうどいいという、焙煎にとってとてもいいバランスの特徴を持っているからです。

熱伝導性が高すぎれば、焦げてしまったり、逆に熱が伝わりづらかったりとコントロールが難しく、重い鍋は単純に腕が疲れます。
また、強度が低い鍋だと大きく振ったり、持ち上げたり置いたりを繰り返す手鍋焙煎には不安があります。

そういった面で、手鍋焙煎には「アルミニウム合金」の鍋が最も適していると考えています。

形状

鍋の形状に関してはそれほど気にすることはないかと思いますが、2点だけ注意点を挙げておきますね。

注ぎ口

小さめの片手鍋には注ぎ口がついているものが多くあります。
行平鍋やソースパンのようなものには下の画像のように液体を注ぐための出っ張りがありますよね。実際に試したわけではないのですが、この注ぎ口は無いものを選んだ方が無難かなと思います。
というのも、個人的にはここから熱が逃げ過ぎてしまって、初心者には温度管理が難しいのではないかと思っているからです。
ただ細かい話ですが、逆にこれがあることによって適度に煙が排出されて、いぶされたような香りを抑制できる可能性もあるので、一概に良くないとは言えないのかもしれません。

蓋(フタ)

鍋自体の形状とは違う話になりますが、鍋の蓋は必須です。
振っているときに豆が飛び出してしまうのを防ぐというのはもちろんのことですが、蓋がない状態だと熱が逃げてしまいますので、主に鍋底の熱だけで焙煎することになります。
非常に効率が悪いですし、焦げや生焼け、ムラの原因になりますので必ず蓋付きのものを選びましょう。
そうすることで鍋の中の温度を上昇させることができ、業務用の焙煎機の「半熱風式」に似た環境を生み出すことができるのです。

また、蓋はしっかりと鍋にしっかりとハマって動きにくいものが良いです。シリコン製などの蓋によくあるような被さっているだけのものですと、鍋を振ったときに確実にズレてしまいます。
そうなると大惨事ですからね(笑)

結局これが最強!

という訳で、長々と鍋の選ぶポイントをお話してきましたが、全てを総合すると現状では個人で楽しむ用の鍋としてはDAISO(ダイソー)のアルミニウム合金製の片手鍋がコスパ最強だと思います。

お近くにダイソーがある方はまずはこれから始めるのがいいでしょう。

価格も驚異の¥500ということで手に取りやすいですしね。

鍋以外に必要なものとおすすめ道具

鍋を買って、いざ焙煎!といきたいところですが、実はもう少し準備が必要です。
鍋以外に必要なものと、実際に私が買ってみてよかったものを紹介していきますね。

カセットコンロ

鍋焙煎をするときに必ずと言っていいほどに必要なものは「カセットコンロ」です。

え?キッチンのガスコンロじゃダメなの?

とお思いの方もいらっしゃると思います。
コーヒー焙煎は温度管理が命。そのためには安定して狙った火力を出してくれないと困るのですが、近年の家庭用コンロには「温度管理センサー」というものの設置が義務付けられています。

このコンロの真ん中にある突起がセンサーです。
このセンサーがあることで、鍋底の温度が高温になりすぎた場合に自動で火力を弱める機能がある防災上非常に大事なものなのですが、
私たちの安全を守ってくれるのこのセンサー。ことコーヒー焙煎においては非常に厄介な代物なのです。
焙煎中は鍋は非常に高温になります。そうなるとこのセンサーが作動し、火力を勝手に落としてきます。
そうすると焙煎が進まず、長時間の焙煎になってしまい風味が落ちますし、狙った通りの焙煎ができません。
(センサーの解除機能がついているコンロもあるようです)
IHのコンロにも「温度過昇防止機能」というような機能があるかと思います。

という訳で、鍋焙煎をするときには安定した火力を出せる、カセットコンロがほぼ必須なのです。

カセットコンロについては市販されているもので基本的にはなんでも大丈夫です。↓のようなものですね。

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細かいことを言いますと、ベランダや外で焙煎される方は「風防」のついたものを。

さらには「内炎式」よりも「外炎式」の方がおすすめなどはありますが、既にお持ちであればそれを使用すればよいと思います。

クーラーまたはザル&バット

焼きあがったコーヒー豆を冷やしたり、焙煎中に大量にでる「チャフ(薄皮)」を取り除くために用意しておきましょう。
できることなら↓のようなファンがついた専用のクーラーなどがあるともっと便利ですね。


スケール

コーヒー焙煎はできる限り、毎回一定の環境で行うのが良いです。
鍋焙煎は良くも悪くも「自分自身の腕」がおいしく焙煎できるかどうかの大きな要素です。毎回違う環境で焙煎をしてしまうと、うまくいかなかったときに何が良くなかったのかが分からないということになりがち。

ですので、コーヒー豆の量は初めのうちは同じ量で焙煎しましょう。そのためにお手持ちでなければキッチンスケールなどを購入しておきましょう。

私は下のようなコーヒー専用スケールを使用しています。
より正確な軽量、タイマーや、コーヒー抽出用に様々な機能が搭載されていて、少しお高いですがコーヒー好きには是非揃えていただきたいアイテムですね。

TIME MORE ブラック ミラーベーシック 2
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コーヒーが好きなみなさんはもう、ドリップ用の専用スケールなども持っているかもしれませんね。

タイマー

これもスケールと同じような理由です。焙煎時間や焙煎過程の一つの指標でもある「1ハゼ」「2ハゼ」などのタイミングをしっかり計れるように。
慣れてきたら、時間と豆の様子を見ながら火力や振り方などをコントロールするために。カウントアップ式のタイマーを用意しておきましょう。スマホでも、それこそ100均にもタイマーは販売されていますので、なんでも構いません。

温度計

こちらも焙煎に慣れてきたときのアイテムと言えますが、温度管理は焙煎に必須ですので手に入れておくといいですね。

赤外線で温度を測るものや


個人的にダイソーの片手鍋におすすめなのは、こちらの温度計です。
なんと鍋の持ち手をドライバーで外して、これに付け替えると・・・

ジャストフィットします!そのまま取っ手として使用できるので便利ですね。

耐熱手袋

鍋焙煎では高温の鍋ふたを開け閉めして、温度や煙の排出をします。その際にやけどしないように手袋はあるとよいですね。私はただの軍手を使用しています。

掃除機

コーヒー豆には「チャフ」と呼ばれる薄皮がついています。焙煎中にチャフが剥がれ、飛び散って、結構焙煎後は周りがチャフだらけになります。
手鍋焙煎は蓋つきのまま焙煎をしますので、比較的飛び散りにくい焙煎方法ではあるのですが、それでも開け閉めしたときなどにある程度は飛散しますから、焙煎後の掃除は必要になります。
小さいホウキなどでも大丈夫ですが、できればこういったハンディ掃除機があるととても便利ですよ!


最後に

いかがでしたか?
これからコーヒーの焙煎にチャレンジしようとしている方には、片手鍋焙煎はとても始めやすく自信をもっておすすめできる方法だと思っています。
私自身、片手鍋焙煎を始めてまだまだ日が浅いですが、やってみて感じたことや経験をもとに、少しでも皆さんのお悩みのお手伝いが出来ればと思い、記事にしてみました。
少しでもお役に立てれば幸いです。ぜひご自宅で好みのコーヒーを作る楽しさを味わってみてください。
今後とも勉強・研究を重ねて共有していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

最後までお読みいただきありがとうございます。それではまた。

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